前回の続き外壁の傷み具合の話です。
下に比べて上の方の腐食が酷かったんですよ!雨漏り浸水箇所は2階の高い位置だったんです!
感覚的にそこから下は全滅なイメージありませんか?水は下に流れますよね。
特に2階の外壁を外した時、木材が土のような状態を見たら… 思わないですかね?
私は
下の外壁も交換になるなー(汗)って思いました
でも一階は水が流れた跡はあったものの、釘の支持力は残っている状態でした!


なぜでしょうか?
条件を考えていくと1つの仮設が出せました。
それは、 通気が滞った事による結露。
空気の流れが止まっていたのではないか!
通常窯業系サイディングやガルバリウムなど 外壁の下地には18ミリ以上の通気層を設けます、そして土台から屋根まで空気の通り道を確保して開放するのです、でも
このおたくには通気層のみで開放されてなかったんです。

下の土台部分は開放してましたが、(チョット狭いかなー)

屋根の部分がコーキングにより閉じた状態でした。

この状態だと、通気層とは言えませんし今回のような過酷な壁体内環境を発生させてしまったのではないでしょうか?。

胴縁による空間が裏目に出た感じに思えます。
外壁に日が当たると熱が発生しますよね!そして胴縁の空気も温められて上下の温度差で対流します、温められた空気は湿気と共に上昇(水蒸気を含んだ空気は軽い)上に留まり湿潤な環境ができます、そして日が沈むと空気も冷やされて結露水になります、このサイクルをコーキング目地からの浸水と共に繰り返した結果がこの状態です!
今回の工事では通気確保の為に4個のベントキャップを角に設けました、十分な換気面積とは言えませんが安全側の施工です。空気を抜いて水分を排出してくれると思います。

加えてコーキングの紫外線劣化を防ぐ意味でコーナーカバーも着けました!コーキングもそうですが塗装面が追加されますので前回よりは劣化による メンテナンス期間を長くできると思います。

余談ですが、
通気層の隙間だけで開放して無いのであれば通気層は無いですが西欧で実績のある外張りEPS(断熱材)に直接塗り壁の施工も温度差による結露リスクを少なくする観点から安全側!と思います。(排水層は必要だと思いますが)
仕上げはまた次回(◔‿◔)
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