前回の続き。
(コーキング目地を除去したら、外壁が落ちそうです。)シーリング屋さんから連絡があり、確認に行きました。
確かに!指で引っ張れる位に外壁がバフバフしてます。この部分に釘の支持力は無く、コーキングだけで現状形を保っていたのですね。

このままでは次の工程には進めません。当然剥がして内部の確認なのですが、
施主さんにも説明、確認をしていただきます。
見積以外の工事になりますので、現状の説明と、外壁(1次防水層)からの浸水が確定したので、浸水箇所の予想と対応策の相談をして、部分的に外壁を剥がしていきます。
工程が増えますので、工期が長くなるのと、追加工事が発生する事の、相談、同意をいただいて工事に移ります。
追加工事で予算が発生しますので、大事な意思確認作業になります。
(工務店はこの時点で、外壁下地が腐っている=剥がして下地の補修!と判断しているのです、でも、報告、意思確認をしておかないと、後でトラブルになる可能性が有ります!報連相は大切です)

↑外壁を一部外しました。
厚みが18ミリの胴縁(どうぶち)外壁を、留め付ける横桟(18ミリの隙間が通気層にもなります。)
今回の外壁は巾3尺高さ10尺の
通称3×10板サントウバンです。
釘での留め付けが主流なのですが、↑この状態ではどうしようもありませんね。
施主さんに同意をいただけたら
どこまで(何枚)剥がすか?です。
全部剥がして確認したいところですが、予算や工期、塗装工事後の状態(外壁表面からの浸水は抑えられる)を考えて判断していきます。
支持力がある部分は塗装で耐久性を上げる。
ない部分は剥がして下地を補修→張り替え。
半分あり 半分なしも剥がして下地補修としました。
結局7枚の外壁を外し、一部分は構造体までの浸水を確認しました。
角の通し柱と桁の表面に腐食が有りますが、耐力的には問題ないと判断して、乾燥させてホウ酸を塗布したあと、透湿防水シートを戻して胴縁補修。
(構造体の交換はよっぽどではない限り現実的ではない)
補修後張り替えとなりました。


工事前床下点検をさせてもらった時、旦那様より(黒い蟻はいなかったですか?)質問があったのを思い出しました。
基礎の角から蟻が入っていたのを見たことがあったそうです。


腐食した柱の表面を上がったのだと思われます。現在冬で、蟻の姿はありませんでしたが、地中に巣があり時期になると上がっていたのかもしれませんね。異常に気が付くヒントは他にもあったのかもしれませんね。(汗)


今回張り替えになったのは2階部分
片屋根の一番高いところの両角でした。
ん?
ここでまた疑問が!
水は高いところから低いところに流れますよね?なぜ一階部分低いところの胴縁はまだ支持力があるのか?
上より腐食しててもおかしくないですか?
なぜ?
また次回に続けたいと思います。
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